Archive for 10月, 2011:

粋翆の会

2011.10.25

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第64回全国茶品評会で一等 農林水産大臣賞を受賞したお茶が“粋翠”です。

厳選に手摘みされた茶葉は針のように細く光沢のある緑で、爽快な若芽の香と、ふくよかな味わいのお茶です。
120名の方に御協力頂き、早朝から1芯2葉の手摘みで、78kgを半日かけて摘み取って頂きました。30aの畑で良い芽だけを一つ一つ摘み取る作業は本当に過酷な作業ですが、綺麗に摘み取ることが出来ました。78kgの茶葉が製茶の工程を経ると15kgになります、そのお茶を精製し再乾燥することでさらに旨味が引き出されます。
出来上がったお茶は、外観はスッキリとした冴のある深い緑色で、形は木綿針の様に細く、堅く、光り輝いています。茶葉の形も全体が揃っています。
水色(すいしょく)は透明感があり、香気は甘さの中に爽快な若芽の香りがあります。
味は、ふくよかな旨味の中に上品さがあります。爽やかな新芽の風味が、口いっぱいに広がり、気分がほぐれていく感じが得られます。

粋翠は時間をかけて丁寧に揉みこまれています、お茶の淹れ方も時間をかけて丁寧に淹れていきます。
是非この機会に日本人が培ってきた煎茶の魅力をお伝えできればと願っております。
当日は「粋翆」製造者・井ノ倉光博が心をこめて淹れさせて頂きます。
究極な日本茶の時間をお過ごしください。
◇日時:11月5日(土)
1)13:00
2)15:00
3)17:00
4)19:00
◇場所:The Sencha Tea Room「煎茶と靴下、そして薬草」
   大阪農林会館2階
◇参加費用:御一人様 3,000円
◇参加ご希望の方は、
The Sencha Tea Room「煎茶と靴下、そして薬草」店頭での受付、
thesenchatearoom@gmail.com宛てメール
または、お店(070-5438-2016)まで、ご連絡お願いします。
スタッフ一同、みなさまのお越しをお待ちしております。

秋茶 

2011.10.10

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秋新茶とも言われますが、この時期に延びてくる新芽を摘採し来年の一番茶のために綺麗に整枝を行います。

INOKURAでは、二番茶摘採後3㎝程刈りこみその番茶を畝間にかり捨てます。そうすることにより、栄養分の残った大量の堆肥を敷き詰める事が出来ます。これにより環境保全型農業エコファーマーに認定され、有機肥料を主体とした、ふかふかの生きた土つくりを行っています。
このやり方を「浅刈り」と言い、奈良県で最初に先代が取り入れました。
関西では一番茶後の残り芽を3㎝程刈りこむ番茶が一般的ですが、それをしないで一番茶摘採後に残り芽だけを綺麗に刈り取り(浅刈り)、一番茶によく似た品質の良い二番茶が早い時期に生育するのが特徴です。そして二番茶摘採後3㎝程刈りこむという方法です。
その後に延びた芽が三番茶で、その芽が来年の一番茶の親となる大切な葉になります。
その葉の生育状況によって一番茶の品質が左右されます、ですから七月の摘採時期が終わっても八~九月は重要な時期になります。
次に伸びて来る四番芽が秋茶です。

秋茶の整枝が終わると、養分をしっかり蓄えた茶の木は冬に備えて葉っぱを固くしていきます。
今年の夏は雨が多く降りましたが雨は茶の木には良いのです。今年は特に生育が良いので来年の新芽の伸びが楽しみです。