TEIBAN展/松屋銀座

2012.11.01

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TEIBAN展 松屋銀座10月24日~30日 私の設えは2m四方の空間に白の萱生地を貼りリビングに茶室空間の提案というコンセプトで三名のお客様が入って頂きテイスティングして頂こうと思っていましたが、中に入って頂くと外とは別空間でゆっくりとしたお茶会を愉しんで頂きました。

初日は70cm四方の私のスペースで今回設えに持ってきた茶釜を使ってお茶を淹れる事がかなり難しく柄杓の置き場にもこまりましたが、何回か重ねるうちに茶器の置き場も決まり自分流のお茶の手順もできあがってきました。約二畳の茶室に建具職人の山中さんに作って頂いた格子風のにじり口(入口)で敷居が高く感じられるのか、来て頂くのはほぼ茶道をやられているお客様でした。私も煎茶道(靜風流)をやっておりましたが、ここは茶道では無く気楽にお茶を愉しんで頂く場として、井ノ倉流で美味しく淹れるポイントを交えながら茶農家のお茶つくり、畑のお話などさせていただきました。

茶釜で沸かしたお湯はマイルドでいつも以上にまろやかさがあったように思います。
手摘み茶や、玉響、気宇といったかぶせ茶、かりがね茶山笑うも皆様に喜んで頂けた様に思います。
初日に来ていただいたお客様が玉響に大変感激され、最終日に工芸茶のプレゼントを持って来ていただきました。わざわざ足を運んで頂き感激しました。

二日目には私のブログや井ノ倉の載っている雑誌を見て頂き松屋TEIBAN展を待って来ていただいたお客様がこられ、驚きました本当にこの銀座に来て良かったと実感しました。
また、いつも新宿パークタワーでのTEIBAN展に来ていただくお客様が、この度入籍されおめでたという嬉しいお知らせのお土産まで頂きました。

この期間お越しいただいたお客様に、製造工程の深蒸しでは味わえない、標準蒸しの蒼い水色と茶葉本来のINOKURAかぶせ煎茶の旨味を知って頂けた様に思います。
一週間という長い期間、茶室の中でお客様にお茶を振舞えたのも、奈良県のスタッフの方々が洗い物その他のバックアップをして頂いたおかげでした。
今回わざわざ松屋銀座にお越しになったお客様たいへんありがとうございました。

次回のTEIBAN展の構想は私の中に出来上がっています、今回以上にバージョンアップして12月新宿で行われるTEIBAN展に臨みます。
皆様にお会いできる事を楽しみに頑張ります。
                                 ティーファーム 井ノ倉